脳卒中というのは、急に起こる脳血管の病気という意味です。その中には、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などがあります。
脳梗塞が最も多いので注意が必要です。脳梗塞は何らかの原因で脳の血管が詰まることで、栄養となる血液が脳に行かなくなる病気です。その部位の脳機能が失われます。運動の領域が詰まれば運動麻痺に、ことばの領域が詰まれば言語障害が生じてきます。多くの場合、完全に回復するのが困難です。東京都では急性期治療から慢性期治療に至るまでのネットワークが確立されており、速やかに治療が進みます。

急性期脳梗塞の診断と治療

急激に症状を起こしてくるので、救急病院での対応が必要です。脳梗塞でも症状の診察は最も重要です。CTで脳出血、くも膜下出血などと鑑別します。MRI検査で梗塞の部位や範囲を診断します。症状と梗塞範囲、発症からの時間によっては詰まった血液を溶かす治療に進む事もあります。梗塞になると脳が腫れてしまうので、腫れを防止する治療も同時期より開始されます。急性期から行うリハビリテーションも重要です。

未病や慢性期脳梗塞の診断と治療

症状は現れていないが、脳ドック等により脳梗塞、いわゆる”隠れ脳梗塞”や”血管の狭窄/閉塞”が見つかった場合は、内科的なチェックとフォローアップが重要です。高血圧、脂質異常症、糖尿病の有無を確認し、喫煙をしていれば止め、場合によっては薬や外科治療の介入を考えます。一度発症をしてしまうと後遺症を残してしまう事が多いため、発症させない事が治療の目標です。フォローアップにはMRI・MRAが有用です。
脳梗塞を発症してしまった場合の慢性期には、再度脳梗塞を起こさない様に血液をサラサラにする薬を服用することが推奨されます。その他、高血圧などのリスクを減じることは継続します。リハビリテーションは自分一人でも出来る方法を見つけていく事も重要です。定期的なMRI、MRAのフォローアップを行います。