歩行というものは脳神経の状態をよく反映するものです。足を引きずっていることにより脳梗塞や脳腫瘍が見つかったり、100mくらい歩くと脚が痛くなり休み休みでないと歩けないことにより脊椎の変形があったりします。高齢者では必ずしも神経疾患でなく、筋力の低下による歩行障害も問題になります。歩行がしっかりしていないと認知機能も低下してくるため、きちんとした診断と治療が必要です。

主な歩行障害

  • 片麻痺性歩行障害(左右どちらかに力が入らない、または突っ張る):脳梗塞、脳腫瘍など
  • 間歇性跛行(長く歩いていると脚が痛くなる):変形性脊椎症
  • 対麻痺(左右の脚の力が入らない):変形性脊椎症、脳腫瘍の一部
  • ヨチヨチ歩き:正常圧水頭症
  • 小刻み歩行:パーキンソン病

これらは診察やMRI検査で診断可能です。